メタバース×ブロックチェーン
facebookが2021年12月1日より社名を「Meta」に変更しました。メタバース事業を中核に据えるという意思の表れのようです。
間近ではアップルのプライバシー強化による広告料収入への懸念、内部告発によるコンプライアンス上の問題など何かと逆風が吹いている状況ですが、そうした影響を払拭するかのようにこのタイミングで社名を変更するという大きな賭けに出ました。
しかしながらfacebook社のメタバース事業への投資は今に始まったことではありません。VR関連のOculus社の買収やAIへの投資、デジタル通貨の開発等これまで十分に布石を打ってきたといえます。そしてコロナ禍で進展したビジネスやプライベートでの交流のオンライン化。まさに機は熟したというべきかもしれません。
仮想空間での交流はこれまでも「セカンドライフ」といった名称で2000年代初頭に一時期話題になりましたが、いつの間にか聞かなくなりました。しかし、VRやブロックチェーンの発達により、より現実に近くまた強固なセキュリティを実装できるようになってきました。ようやく時代が追い付いてきたといえます。
以下のマークザッカーバーグのプレゼン動画を見ると、大きな可能性を感じずにはいられません。
仮想空間でリアルな取引やマネタイズを実行していくにはブロックチェーンやNFT(非代替性トークン)といった仕組みを取り入れていく必要があります。つまりデジタルデータに資産性をもたせることです。そうした技術に取り組むベンチャー企業も続々と現れてきています。そしてすでに社会実装も始まり、コロナ禍でリモートワークが可能となり、更にマスクによって対面活動を忌避する動きとなった今、ありのままの自分でいられる場所としても莫大なニーズが発生するのでは?と感じます。
この新しい技術の潮流を引き続きウォッチしていきたいと思います。